C'est la vie!





「美紗都―――…?何でそんなこと……」



零くんは訳が分からないと言った感じで少しだけ顔をしかめた。


でもあたしはその表情からほんの少し苦々しいものを感じ取っちゃった。


この先―――聞いちゃいけないことを聞くかもしれない。


でも、聞かないと



いけない



「ミサトさん、どこに居るの?」



もう一度真剣に聞くと、


零くんは覚悟を決めたように、あたしを真正面から見つめて、だけどすぐに目を伏せた。





「美紗都は遠くだよ。俺の手の届かない―――うんと遠く……」





その答えを聞いて、愕然とした。




やっぱりミサトさんは―――






もうこの世には居ないんだ。










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