C'est la vie!




やっぱりブリトニーさんはミサトさんなんだ。



ブリトニーさん……何で零くんに会ってあげないんだろう。


それとも零くんに会えない理由が何かあるのだろうか。


考えれば考える程、頭と心が重くなっていく気がする。


「どうしたの?眠そうだけど」


零くんが心配そうに眉を寄せて、でも笑顔であたしを覗き込んできた。


眠そう??……確かにちょっと瞼が重い…


「……うん。ちょっと眠いだけ…」


曖昧に頷いて、あたしはきゅっと零くんの制服を掴んだ。


「寝不足は美容の大敵だよ。早くねんねしなきゃ」


ねんね……って。


あたしは犬じゃないんだよ!


でも…


「一緒についててあげるから、眠ったら?」


そうにっこり微笑まれて、あたしは頷くしかなかった。


優しい零くん。そんな零くんが大好き。


零くんはあたしの隣に横になり、ぼんやりと天井を見上げていた。


「何……見てるの?」


気になって聞いてみた。


「うーん、あの天井の染みさ。いかにもって感じで、いい感じに広がってると思わない?」


零くんがにっこり笑顔で横を見て、天井を指差している。


高い天井には、確かに灰色の染みが浮き出ていて、


“いかにも”お化け屋敷チックな染みが描いてあった。


ギャー!


見なきゃ良かった!!色んな想像しちゃうじゃん!(←例えば上の階で殺人があったとかね!)




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