C'est la vie!
部屋に戻ると、零くんはまだ眠ったままだった。
そのことにちょっとほっとする。
零くんが起きだしてきて、またあたしを探してたら…とか、零くんがあたしを残して成仏しちゃったら…とか色々心配だったから。
ってのもあるけど、零くんの寝顔を見て―――安心できたんだ。
「起きて、零くん!ねぇ!!」
零くんを揺すると、零くんは眠そうに瞼をこすりながらむくりと起き出してきた。
「おはよ~…結城さん。朝……?」
大きな欠伸を漏らしながらぼんやりと窓の外を見る。
いつも通り平和な零くんの寝起きにキュ~ン…
じゃなくて!
「零くん、やっぱりこのお屋敷変だよ。
あたしたち、ここに留まってたらだめだ。
出ようよ」
あたしは真剣に零くんを見つめた。