龍神 Sside【完】









海に向かって走る


白い砂浜が見えた




オレンジ色の太陽に反射して、海はすごくきれいに光ってた







音を立てながら、海に入る








洗い流してほしかった



すべてきれいにしてほしかった





僕の体も、心も、すべて。






何もかも、終わらせて眠りたかった


姉ちゃん、最後の願いは叶えたよ






だから、眠らせて?



もう、疲れたんだ







それに、もうここには僕を必要としてくれる人がいないんだ







それなら、僕は生きていても意味ないでしょ?











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