龍神 Sside【完】





なぜこの顔で生まれてきてしまったんだろう






こんな顔、俺は好きで生まれたんじゃないのに。







「んー、使えそうな顔してんね。君」




振り上げた腕を下ろして、お兄さんは笑った。





それに答えるように俺は笑い返した。






「じゃあ、決まりだね」





お兄さんのその声も聞こえないくらい、


俺の心はもう限界だったと思う。







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