.゚+。・ Glorious Kiss ・。+゚

「そう言えば…汐莉は?」




「え?」




カナはあたしから離れ、大きな瞳であたしを見る。




「あたしが…どうかした?」




「ほら…あの松山商業の、一ノ瀬さん?だっけ?」




ドキッ!




慎也のこと…。




「まだ付き合ってるの?」




カナは興味津々に聞いてくる。




「付き合ってないわ。慎也とはただの友達よ」




“ただの友達”




自分で言った言葉なのに、必要以上に傷付く。




「そうなの〜?でもさ!一ノ瀬さん、超イケメンだし、この際付き合っちゃえば!?」




カナのいきなりの発言に目を見開くあたし。




< 15 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop