.゚+。・ Glorious Kiss ・。+゚
「そう言えば…汐莉は?」
「え?」
カナはあたしから離れ、大きな瞳であたしを見る。
「あたしが…どうかした?」
「ほら…あの松山商業の、一ノ瀬さん?だっけ?」
ドキッ!
慎也のこと…。
「まだ付き合ってるの?」
カナは興味津々に聞いてくる。
「付き合ってないわ。慎也とはただの友達よ」
“ただの友達”
自分で言った言葉なのに、必要以上に傷付く。
「そうなの〜?でもさ!一ノ瀬さん、超イケメンだし、この際付き合っちゃえば!?」
カナのいきなりの発言に目を見開くあたし。