.゚+。・ Glorious Kiss ・。+゚
情熱のキス
あれから数日。
あたしは慎也と会う約束をして、仕事帰りに待ち合わせ場所である駅前にいた。
あ、いた。
「――慎也!」
あたしは慎也の姿を見つけ、手を振る。
「悪い、待たせたな」
溢れ返る人混みを掻き分けるように、スーツ姿の慎也があたしに歩み寄ってきた。
「お仕事、忙しかったの?大丈夫?」
「あぁ。ある程度は片付けてきた」
慎也はあたしを優しく見下ろす。