.゚+。・ Glorious Kiss ・。+゚
普段はクールで無口な慎也。
けれど、あたしが話せばちゃんと答えてくれるし、話してくれる。
決して愛想が良いとは言えないけど……たまに見せてくれる不器用な優しさが凄く好き。
「行くか」
「うん」
あたしは先を歩く慎也についていく。
「きゃっ…」
するとあたしはすれ違い様に誰かにドンッとぶつかってしまった。
慎也は呆れたようにこちらを振り向いた。
そして…
「相変わらず危なっかしいな、お前は」
慎也はあたしに近付き、グイッと大きなゴツゴツした手であたしの手を握った。
ドキンッ…。
思わず心臓が高鳴る。