.゚+。・ Glorious Kiss ・。+゚
慎也はすみやかにチェックインを済ませ、カードキーを持ってあたしの元へ戻ってきた。
あたしは未だに呆然としてばかり。
「おい、汐莉?」
「へっ?…あ!ご、ごめんなさい」
あたしはハッとして慎也を見上げた。
「ったく…やっぱ抜けてるな。ほら、行くぞ」
慎也はあたしの腰に手を回し、歩き出した。
腰に回された腕から熱が伝わる。
ど、どうしよう…。
腰に腕を回されるなんて滅多にないから…
心臓が〜〜////!!
あたしはエレベーターの中でも、ずっとドキドキしていた。
慎也はといえば…相変わらず無表情。
なんだか冷静すぎる彼が面白くなって、あたしは微笑んでしまった。