.゚+。・ Glorious Kiss ・。+゚
――グイッ!
次の瞬間、あたしの体は慎也の腕の中にいた。
「ひゃっ…し、慎也……?」
「少し、黙ってろ」
慎也はあたしの耳元でそう囁くと、あたしの背中に腕を回し、強く抱き締めた。
ギュッと抱き締められ、あたしの思考回路は完全に停止する。
セックスの時、抱き締められてるのとはワケが違う。
慎也はあたしを力一杯に抱き締める。
このまま壊れてしまいそうになるくらい、強く。
「クソ…なんで俺、んなこと……」
慎也はハァと溜め息をつき、あたしの背中に回した腕をグッと握った。
あたしもようやく熱い抱擁に答えるように、慎也の背中にしがみ付いた。
お願い…
今だけは、恋人気分を味わわせて……。