.゚+。・ Glorious Kiss ・。+゚
「おい、汐莉」
「あっ!あたし今日早く帰らなきゃだから行くわね!」
「汐莉」
慎也はズンズンとあたしに近付いてくる。
「また連絡するわね!じゃあ…」
あたしはようやく支度ができ、部屋を出ようとした。
「汐莉!」
一際大きな声で名前を呼ばれ、いきなり強い力で手首を掴まれた。
あたしの体は一瞬ですぐ傍の壁に押し付けられた。
両手首を壁にグッと握り込まれた。
「やっ…!離して、お願い……っ」
「汐莉、落ち着け」
「や……っ…」
あたしは知らず知らずの間に涙を流していた。