.゚+。・ Glorious Kiss ・。+゚
優しいキス
「――汐莉っ!あんたどうしたの、その顔……」
「カナ……」
次の日。
あたしは泣き腫らした目のまま、出勤するハメになってしまった。
昨夜、慎也とはあれきりで…。
何度も着信が来ていたけれど、あたしには出ることは出来なかった。
「あはは…大丈夫。ちょっと昨日泣ける映画見ちゃって……目、冷やすの忘れちゃったのよ」
あたしはニコッと無理矢理笑うと、デスクに着いた。
昨夜を思い出すだけで涙が出そうだ。
慎也に…気持ちを言ってしまった。