.゚+。・ Glorious Kiss ・。+゚
――ドーン…
会場中から歓声が上がる。
隣にいる汐莉を見れば、嬉しそうに顔をほころばせている。
空一面に広がる大輪の花火。
俺は花火以上に……汐莉に見とれていた。
「慎也っ!すごく綺麗ね!」
汐莉は俺の手をギュッと握り、俺を見上げる。
その見上げられた角度から見えた汐莉の表情に、俺は背中を屈め、汐莉に顔を近付けた。
「し、慎……んっ」
抵抗しようとする汐莉の手首を掴み、彼女の唇を奪った。