.゚+。・ Glorious Kiss ・。+゚
「ダメよ、慎也!今ベッドまで運ぶから!」
「……いや…大丈…」
「大丈夫じゃないでしょ!?いいから、ほら!」
あたしは慎也に肩を貸し、部屋に上がらせた。
慎也はかなり具合が悪いみたいで、話そうとしない。
ただ、苦しそうに眉間に皺を寄せて荒い呼吸を吐いているだけ…。
――ドサッ…
なんとか寝室まで慎也を運び、ベッドに寝かせた。
「あり…がとな……汐莉」
慎也は苦しそうに微笑んだ。
「全然大丈夫よ!それより慎也はゆっくりしてて。あ、スーツは皺になっちゃうから脱ぐ?」
あたしは優しく問い掛ける。
慎也はゆっくりと頷いた。