名前の無い物語
ドアに付けられたポスト
何となく開けると、そこには白い封筒が置いてあった
「何だこれ?」
差出人は書いてないし
何か膨らんでるし
何だよこれ
華のイタズラか?
微妙な嫌がらせしやがって、と海は手紙を片手にドアを開ける
背中でドアを閉め、海は封筒を開けた
「あ?海じゃん。」
隣の部屋から出てきたのは、双子の弟ーー二宮渚
彼に続いて、幼馴染みの木梨華と瀬川美憂も
部屋から出てくる
「やっと起きたの?」
「おはよう、海。」