名前の無い物語
「あー…また負けたし。」
自分の部屋で忘れていた携帯を手に取りながら
祐希は溜め息を吐いた
何でこんな弱いんだろう?
あれか?皆千里眼とか持ってるとか?
てかその時点で反則だろっっ!!
「って…何か今日寒いな。」
祐希は肩を震わせた
…確か七分丈のTシャツあったよな?
皆瀬那の部屋だし…ちょっくら着替えるか
そう結論を出して
祐希はタンスからTシャツを取り出す
誰もいないと信じきっているから、個室に入ることなんてしないで
一気に着ていたTシャツを脱いだ
その瞬間
「…祐希?大丈…ーー!!」