名前の無い物語
突然開いたドア
入ってきた柚歌の目の前で、上半身裸の祐希
「ゆ、祐希…!」
だけど、何かが違う
この光景に感じる違和感
「あ…柚歌。」
ヤバイ、顔を青ざめた祐希
けど、柚歌はすぐに落ち着いて
「やっぱり…女だったの?」
この光景に感じた違和感
それは、祐希が胸に何か巻いている事
男とは思えない体つき
そして…胸が少し膨らんでいる事だった
「やっぱりって…気づいてたのか?」
祐希の言葉に柚歌はゆっくりと頷く
「最初に祐希が笑った時…まるで女の子みたいで、不思議に思ったの。
だけど、最近では可愛い男の子も増えたから…。」
まさか、自分の予感が的中するなんて…
「あー。」と祐希はとりあえず服を着て
頭を掻いた
「えっと…これは話せば長くなるんだけどさ。」