名前の無い物語
+心の闇
「いいか、よく聞けお前ら。」
予定では、早朝
でも現実は、昼になる一歩手前
寮の入り口で、梅田は眉間に皺を寄せながら言った
「今日こそは絶対情報収集終わらすぞ。また喧嘩とかしやがったら俺がソイツを地獄に送ってやる。
聞いたかそこの馬鹿一号。」
「ちょ、馬鹿ってなんだよ!!」
祐希の反論はオール無視
段々このテンポも掴めるようになってきた
「…何か、昨日と違って荒れてるな。」
「まぁ祐希と智が寝坊したのが原因だろ?」
「いや、それだけじゃない。」
吉野と海は霧也の言葉に首を傾げた
「この課題選択せいでな、数学の問題100問か研究課題か…。普通の奴は楽な数学を選ぶ。」
「が、あの馬鹿達が出来ないから、俺達も巻き込んだこの研究課題になったわけだ。」