名前の無い物語
「で、何か策とかあんの?」
「あっても意味ねぇだろ?」
帆志の言葉に、祐希は「確かに。」と笑って頷いた
「俺たちの目的は第1に奴等をボコボコにすること、第2にネガさんだ。それを忘れんな。」
「「「了解!!」」」梅田の作戦に皆はニッと笑った
…何かめちゃくちゃ張り切ってるな
祐希とか、顔にやけてるし
そんな彼等を横目に見ながら、吉野は少し溜め息を吐いた
昨日、海からここにデュアンテが出没していたと聞いた
正直、アイツ等のキャラの濃さに存在を忘れていたけど
俺達の本業はこっちか
「吉野、分かってるよな?」
海の声に吉野はフッと我に帰る
「まだデュアンテの産みの親も分かっていない。もし、このなかにいる誰かが産みの親なら…。」
「分かってる、先にソイツをたたけばいいんだろ?」