名前の無い物語


柚歌の音がデュアンテを襲う
デュアンテが少し苦しみだした


「‘氷結‘!」


海の氷はデュアンテに直撃する
柚歌の音によって、感覚が鈍ったらしい




「…’魂のレクイエム‘。」


柚歌の技がデュアンテを襲うと
悲鳴に似た激しい叫びを起こしながら
デュアンテは、光となって消えていた


目の前には、デュアンテに取りつかれていた少年
少年は、力が抜けたようにその場に倒れ込んだ


「あ、オイ!」


「…大丈夫、気を失ってるだけよ。」


柚歌の言葉に海は安堵の息を吐く
デュアンテに取りつかれても、人体に影響は無いらしい


「それにしても、デュアンテにもそれぞれ能力があったんだな。」


「自己再生能力と、異常な反射神経…。今回簡単に片付けられたのは、デュアンテの能力のおかげかもね。」


また自己再生能力だったら、きっともっと苦戦していた筈
これからの戦いはデュアンテによって左右される所も出てくるかもね


「あ。」










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