名前の無い物語

帆志達にも感じる
仮面の少年から発せられる、膨大な殺気



コイツは…只者ではない!



「っ…逃げろ!」


掠れた声を上げて
吉野は顔を歪める



護りたい


傷つけたくない



失いたくない…!




ーー難しい事はわかんねぇけど…俺はこの幸せを護りたいーー




「うっ…!」


突如吉野を襲う激しい頭痛

この感じ…柚月の世界でも感じた
何で、こんな時に…!





『そこまでだ。』





< 174 / 595 >

この作品をシェア

pagetop