名前の無い物語
ニコッと笑って
少女は近づいてきた
両手に巨大な銃を握りながら…
「何でここに?てか、えっ?」
唖然とす吉野と海
少女はクスッと笑った
「命令が下されたから。」少女は簡潔にそう言った
二人は首を傾げる
「これ以上、柚歌ちゃんに背負わせちゃダメだって…。
だから、手助けするよう言われたんだよ。生徒会長からね。」
「は?」
生徒会長!?
「ちょ、どういう事だよ?」
何で生徒会長が絡んでくるんだ?
それに、コイツの正体って…?
「…その、生徒会が、この世界の長老会のメンバーか。」
「!」海の言葉に吉野は目を丸くした
逆に、少女はまた笑う
「…君の言う通りだよ。私達生徒会が、長老会の一員。
だから君達の事もよく知ってる。」