名前の無い物語










「後ろ!!」


寧々音の声に、海は振り返る
瞬間、攻撃を仕掛けていた兵士に蹴りを入れた


「悪い!」


態勢を立て直し
海は駿河に手を向ける


「‘氷結’!」駿河に向かう無数の氷
が、駿河の闇はいとも簡単に氷を吸収していった


「チッ。」


駿河に纏った闇
いや…巨大なデュアンテ


ソイツは思ったより強く、さっきから攻撃が駿河に届かない
しかも、戦闘不能の兵士達を無理矢理操っている


海は流れる汗を拭った


クソ…まだかよ


そう思った瞬間
床の闇から現れる光




「っ、何だよ!?」


「っ…!」


< 235 / 595 >

この作品をシェア

pagetop