名前の無い物語













研究室のような部屋
デカイ画面に目を向けながら…男はニヤリと笑った



「どうやら…記憶を取り戻しつつあるようじゃの。」


その言葉に、壁に凭れていた仮面を着けた少年は顔を上げる




「本来の自分を取り戻す度…数値は上がっておる。どうじゃ?この際、取り戻してやれば面白いと思わんか?」




男の言葉に、少年は壁から離れて
キィン、と黒い光が右手に光った



光が消えた時には
吉野と同じ剣が握られていたーーー









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