名前の無い物語
*色付き始めるモノクロセカイ
「え、ちょ…今の何!?」
「隕石かよ…?」
ある町にある、普通の高等学校
教室から生徒達は、空を眺めてざわついていた
「ねぇ見た?今の隕石。」
「この近くに落ちたよな?」
「コラお前ら!授業始めるぞ!!」
教師の言葉にも耳を傾けず
生徒達のざわめきは一層勢いを増す
「なぁ行ってみようぜ!」
「あぁ!!」
教室から飛び出した、数人の生徒
「あ、待てお前ら!!」
彼らを教師は怒鳴りながら追いかけていく
そんな光景を見ながら、生徒達はまた空を見上げた
窓側の後ろ
その席は、何故か不自然に空いていたーー