名前の無い物語
*色付き始めるモノクロセカイ















「え、ちょ…今の何!?」


「隕石かよ…?」



ある町にある、普通の高等学校
教室から生徒達は、空を眺めてざわついていた



「ねぇ見た?今の隕石。」


「この近くに落ちたよな?」



「コラお前ら!授業始めるぞ!!」


教師の言葉にも耳を傾けず
生徒達のざわめきは一層勢いを増す



「なぁ行ってみようぜ!」


「あぁ!!」


教室から飛び出した、数人の生徒



「あ、待てお前ら!!」


彼らを教師は怒鳴りながら追いかけていく
そんな光景を見ながら、生徒達はまた空を見上げた


窓側の後ろ
その席は、何故か不自然に空いていたーー







< 254 / 595 >

この作品をシェア

pagetop