名前の無い物語
声に三人は振り返る
公園の入り口にいる、吉野達を見ている数人の子供
どこかで見たことある制服に、海と柚歌は首を傾げる
「何だよ、今の影みたいな奴…。」
「てか…ソイツ等やっつけてたあいつ等が隕石の正体…?」
見られてたのか
海は溜め息を吐いた
今更だけど…こういうのって一般人に見られても平気なのか?
世界の事は企業秘密だって言われてるけど…
「ねぇ、海。」
「あ?」
柚歌が指指す先
吉野が身に付けている制服と、彼らの制服は全く同じだった
「え?」
「もしかして…。」
「あ、ちょっと待ってみんな!」
彼らの後ろにいた、一人の少女が気付いた
「もしかして…滝川君?」