名前の無い物語













「関係ない、か…。」


吉野が走り去った方向を
少女は眺めた




手に持っていたルービックキューブを彼女は解き始める



「確かに、今までの君ならそうだろうね…。」



誰とも干渉せず


関心も持たなかった今までの君なら




だけど…



「本当の『君』なら、どうするかな…?」




カチッと
ルービックキューブは完成した










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