名前の無い物語
「「吉野っ!!」」
森から抜けて、道路にでる
そこで、汗だくになった柚歌と海が走ってきた
「…柚歌、海?」
何で汗だく?とか聞くより先に
二人は吉野を抱き締めた
「って…うぉい!!」
走ってきた反動もあって
吉野達は後ろに倒れ込む
頭を打った事は今は気にしない
「痛って…。どうしたんだよ?」
打った頭を押さえながら、吉野は二人を見る
海は吉野から離して起き上がった
「何か…お前が遠くに行くような気がして…。」