名前の無い物語
「いいじゃない。」柚歌はニコッと笑った
「今はこれだけ分かればいいわ。後は少しずつ知っていきましょう。」
「だな。とりあえず、この森から抜けて町か何かに…ーーー!」
和んでいた空気が一変した
突如響いた足音に三人は神経を集中させる
…足音!?
「…近づいてくるわね。」
「あぁ…もしかしたらさっきの影の生物かもな。」
戦闘体制に入る海と柚歌
吉野はお守りをきつく握りしめた
「見つけたぜ。」