名前の無い物語
突然鳴り響いた着信音
「…あ。」
海はすかさずポケットを探った
案の定、海の携帯が発信源だった
…良い雰囲気だったんだけどな
誰だよクソ…
「悪い。」と一言謝罪を入れて
海はディスプレイを見る
表示されている名前に…海は目を丸くした
「どうしたの、海?」
柚歌が首を傾げる
海は信じられないように表情を浮かべながら
「…非常回線?」
海の携帯のディスプレイには、非常回線での着信を表していた
その言葉に、空と吉野も目を丸くする
何事かは分からないけれど
四人に…嫌な予感が襲いかかった
海は携帯を耳にあてた
『学園長から星組生徒へ緊急伝達。直ちに学園長室に集合せよ。』