名前の無い物語


突然鳴り響いた着信音

「…あ。」

海はすかさずポケットを探った
案の定、海の携帯が発信源だった


…良い雰囲気だったんだけどな
誰だよクソ…


「悪い。」と一言謝罪を入れて
海はディスプレイを見る

表示されている名前に…海は目を丸くした


「どうしたの、海?」

柚歌が首を傾げる
海は信じられないように表情を浮かべながら

「…非常回線?」

海の携帯のディスプレイには、非常回線での着信を表していた

その言葉に、空と吉野も目を丸くする

何事かは分からないけれど
四人に…嫌な予感が襲いかかった

海は携帯を耳にあてた



『学園長から星組生徒へ緊急伝達。直ちに学園長室に集合せよ。』








< 450 / 595 >

この作品をシェア

pagetop