名前の無い物語
バン、と豪華な扉が音を立てる
息を切らしながら、海達は学園長室に走って来た
「…海!?」
「華!」
彼らを迎えたのは
もう既に待機していた、星組メンバー
彼らの側には、腕を組んだ学園長
「貴方も星組のメンバーね。丁度良い、説明を始めるわ。」
学園長の言葉に、全員が集まる
コンピューターのような画面の球体に視線を送った
まるで地図のような画面に
数多く存在する…赤い点滅
「これは、ある街の現状よ。レベル4並の影の生物が、街全体に現れている。」
「…デュアンテ。」
学園長の言葉を聞いて
反応したのは海だけだった
「知っているのか?」
「あぁ…。吉野達の関係の方で。」
「成る程な。」と愁は海の言葉に腕を組んだ
「今回は…これと同じ状況が世界で15ヶ所目撃されているわ。」
「「「!!!」」」