名前の無い物語
空と愁の提案を否定した、新しい声
全員の視線が動いた
扉に凭れて
腕を組みながら星組を見つめる、スーツ姿の男
季節外れのニット帽からは、銀髪がチラリと見えていた
「stay!?」
何でアイツがここに…
海はチッと舌打ちを吐いた
stayが来るって事は、同時に來からの用事ということ
「海、お前らは來かは呼ばれてる。至急こっちに来てもらうぜ。」
やっぱり、と半分思いながら
海は溜め息を吐いた
「状況をよく見ろよ、stay。世界がデュアンテに襲われてんだ。と言うことは、デュアンテの親玉を倒すためには俺達が行かなきゃならねぇだろ?」
「変わったんだよ。お前らには時間が無くなった。」
「何…?」海は顔をしかめた
状況をよく分かっていない他のメンバーも、二人の会話に耳を傾ける
「予定変更だ、海。ここは星組に任せて、お前らは來のところに来い。」