名前の無い物語
足音の正体
現れたのは制服に身を包んだ三人の生徒
「コイツらかよ拓也。流れ星の正体。」
箒に体重をかけた少年が溜め息と共に聞いた
「あぁ…落下ポイントもあってるし、間違いない。」
真面目そうな少年ーー藤堂拓也の答えに少年はまた溜め息を吐く
その行動に清楚系の少女が視線を向けた
「棗、溜め息ばかり吐かないで下さい。」
「仕方ねぇだろ桜。コイツらのせいで俺らの仕事増えたんだぜ?」
少女ーー東雲桜に少年ーー黒崎棗は言った
桜は呆れた顔をする
「ちょ、ちょっと待ってよ皆!」