名前の無い物語

鎖邊が吉野の心を狙っている目的

純粋な光と闇の衝突による大爆発…オーバードライブ


「けど、吉野の心を分けたのは鎖邊本人だろ?と言うことは、今の吉野は闇の心を持たない。

なのにオーバードライブを起こせるのか?」

空の意見は最もだった

あの少年…黒蘭は吉野から鎖邊が産み出した
それに、もう二度と二つの感情が備わった心が産まれることはないと鎖邊も言っていた

なのに、鎖邊の目的であるオーバードライブを起こせるのか…?


「私達にも分からない。オーバードライブは強力すぎて、世界を滅ぼせるのも簡単な大爆発だよ?
どの文献にも残っていない。」

「だからこそ、鎖邊はオーバードライブを起こしたがってる…。」

柚歌の言葉に來は頷いた

心が起こす最悪の出来事、オーバードライブ
それが起これば、世界がどうなるか分からない


「けど鎖邊はかなり焦ってる。このタイミングで吉野君と接触し、記憶を甦らせた事といい…デュアンテの生産を速めた事といい…。」

「ちょっと待てよ來。」海がふと我に帰る

「今、デュアンテの生産を速めたって…。」

てことは、今起きている事って…


「海の想像通り。この世界を始め、君達が救った世界も他の世界も…大量のデュアンテが現れている。」





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