名前の無い物語
「「「…。」」」
一瞬、何が起こったか理解出来なかった
「…え?」
聞き間違いだと思った
だけど確かに、このガーディアンから声が聞こえた
『久しぶりにシャトルが動いている音が聞こえたのですが…どうやら、シャトルが故障したようですね。
それに、そちらの方も倒れていますし…。』
…この声の主、どこかで俺達の事を見てるのか?
吉野はガーディアンの目に視線を写した
『修理に少しお時間頂いてもよろしいですか?
その間、皆さんは私の家で休まれては如何でしょう?』
予想外の提案に、三人は目を丸くした
「…どうする?」
「…どうするも何も、怪しすぎるわ。」
こんなどこかも分からない所で、最早絶滅したと言われている古代兵器ガーディアンを動かしている人物
もしかしたら、鎖邊の使いかもしれない
警戒する二人の側で、吉野は立ち上がった
「吉野?」
「…お世話になります。」