名前の無い物語

「「「…。」」」

一瞬、何が起こったか理解出来なかった

「…え?」

聞き間違いだと思った
だけど確かに、このガーディアンから声が聞こえた

『久しぶりにシャトルが動いている音が聞こえたのですが…どうやら、シャトルが故障したようですね。

それに、そちらの方も倒れていますし…。』

…この声の主、どこかで俺達の事を見てるのか?

吉野はガーディアンの目に視線を写した


『修理に少しお時間頂いてもよろしいですか?
その間、皆さんは私の家で休まれては如何でしょう?』

予想外の提案に、三人は目を丸くした

「…どうする?」

「…どうするも何も、怪しすぎるわ。」

こんなどこかも分からない所で、最早絶滅したと言われている古代兵器ガーディアンを動かしている人物

もしかしたら、鎖邊の使いかもしれない


警戒する二人の側で、吉野は立ち上がった

「吉野?」

「…お世話になります。」






< 496 / 595 >

この作品をシェア

pagetop