名前の無い物語
吉野達は校長に視線を向ける
校長は穏やかに笑っていた
「あなたが…ここの校長ですか?」
「如何にも。」柚歌の問いに校長はすぐに答えた
「あの…俺達、不法侵入というか、何でここに居るのかも分かんないですけど。」
「分かっておるよ。君達をここに呼んだのは我々なのだから。」
「「「!!」」」吉野達は目を丸くした
この人が、俺達を呼んだ…?
「ど、どういう事ですか!?」
柚歌の焦った声が響く
校長は「ふむ。」と一度間を置いた
「君達も知っておろう…黒い影のような生物を。」