名前の無い物語
ーー海、これ以上の長期戦は不利よ。
だから私達は…最後の攻撃を試みる。
今から私一人で、鎖邊を抑え込むわ。だから君は空と一緒に、最後の一撃を備えて欲しい。
海の氷の力と、空の力による…炎。その相反する2つの力をぶつけて、消滅魔法を発動させる。
鎖邊を倒すには…もうそれしかない。
これは、2つの力の大きさが『同等』であるかどうかが鍵になってくる。
だけど空はさっきの反動で体力が完全に回復していない。
どれくらいの力を放出できるのか分からないわ。
だから海には…空の能力度に合わせてもらう必要がある。
神業みたいなことだけど…一瞬で能力度を合わせられるのは、海しかいない。
これが、最後のチャンスーーー