名前の無い物語

ーー海、これ以上の長期戦は不利よ。

だから私達は…最後の攻撃を試みる。


今から私一人で、鎖邊を抑え込むわ。だから君は空と一緒に、最後の一撃を備えて欲しい。


海の氷の力と、空の力による…炎。その相反する2つの力をぶつけて、消滅魔法を発動させる。
鎖邊を倒すには…もうそれしかない。


これは、2つの力の大きさが『同等』であるかどうかが鍵になってくる。

だけど空はさっきの反動で体力が完全に回復していない。
どれくらいの力を放出できるのか分からないわ。

だから海には…空の能力度に合わせてもらう必要がある。



神業みたいなことだけど…一瞬で能力度を合わせられるのは、海しかいない。



これが、最後のチャンスーーー






< 554 / 595 >

この作品をシェア

pagetop