名前の無い物語
吉野達は一斉にスプーンを取り出した
朝ポストに入れられていた、怪しいスプーン
これが指す場所にいったら…皆に出会った
「そのスプーンは我々長老会の力で作った『運命のスプーン』。適切な人物の下に届き、道へ導く物じゃ。」
これが、俺達をここに導いた
ポストでこれを見つけた時から
もう始まっていたんだな
「長老会というのは…?」
「長老会は世界の均衡を保つ者。わしを含め、あと数名おる。
語り部や來も長老会の一人じゃ。」
「「えっ?」」
ハモったのは海と柚歌
「知ってるの?」
「あぁ…俺達の学園の理事長だ。」
「語り部も、私達の世界にいるわ。まさか彼女…知っていたなんて。」
全部知ってるくせに知らないふりしてやがったのか
海と柚歌はため息を吐いた