名前の無い物語

ガチャ、そんな音が響いてドアが開く
入ってきたのは、さっきの生徒会四人組



「待たされたぜ、校長。」



「棗、校長にそんな口聞かないの!」


注意する柚月に棗はオールシカトを貫く
落ち込んだ彼女を桜が優しく慰めていた



「彼らは客人じゃ。暫くお主らの部屋に匿ってあげなさい。」



「分かりました。」


ペコリと拓也は頭を下げる
すぐに吉野達に視線を向けた



「改めて、よろしく。」



爽やかに笑った拓也と桜
そして無表情の棗と、ニコッ微笑んだ柚月



そんな彼らに
吉野達は少し動揺していたことは言うまでもない






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