名前の無い物語

拓也の提案に棗は頷く


「情報が少なすぎる…。今までの犠牲者全員呼び出して、話を聞くしかねぇな。」


「そうだな。」


本当にあの噂が関係しているのか
黒い生物は何なのか
知る必要がある



「なぁ、俺達も協力させてくんねぇ?」


そう提案したのは
海だった



「話の流れからして、黒い影…デュアンテも関係してる可能性がある。それは俺達の専門内だからな。」


柚歌と吉野の方を見た
「そうね。」柚歌は海の案に賛成した



「俺達もある程度は戦えるし、足手まといにはならないぜ?」


「助かる。協力してくれ。」



棗の言葉に海達は頷いた


「とにかく、今までの犠牲者全員集めるぞ。桜は放送で生徒全員に森へ行くなと伝えろ。」




「それなら私の能力が役に立つかもしれないわ。」


柚歌の言葉に桜は「よろしくお願いします。」と頭を下げた



一人
吉野はその光景から視線を反らし窓から森を眺めていた




< 84 / 595 >

この作品をシェア

pagetop