七川学園裁判部!
すると。
ばたん!!!
「奈々さーん!」
俺がちょっと真面目に何かやろうと思ったらこれだ。
さらりとした金髪が、跳ぶように揺れて部室に入ってくる。
「奈々はいねぇよ!」
「なにっ?貴様奈々さんをどこに…」
「バ・イ・ト・だ!!」
「おお…奈々さん、僕と結婚したらそんなことは…!」
長めの金髪を揺らして部室に入って来たのは、七浦京。
「やるんなら演劇部でやってくれ…」
俺の幼なじみである。
京は俺の話も聞かず、さっさと応接セットのソファーに腰をかける。
一連のこの騒ぎにも部員達は慣れたもので、電気ケトルで湯を沸かし、京のために紅茶を入れはじめた。
俺はため息をつくと、京の向かいのソファーに腰をかけた。