七川学園裁判部!
「それに先輩っつっても同い年じゃねーか」
そう、京と俺は小さい時から一緒に育ち、この七川学園に入った。
俺が一年遅れるまでは、ほぼ毎日顔を合わせていたのだ。
そんな京は今、七川学園大学に進み演劇部に所属している。
中等部から演劇部に入り、その目立つ風貌で学園内のアイドルとなり、高等部に入ってからは、「自分の風貌に合わない」と親父さんに頼んで校則をねじ曲げ、金髪にした。
そして俺が高等部1年の時裁判同好会(現・裁判部)を作った事を聞きつけると、俺の幼なじみという立場を利用して、部室に入り浸っている。
もちろん、奈々に会うためだ。
まあ、こんなふざけた性格だが、割と人望は厚いらしく京のおかげ(といってはしゃくだが)で部員も集まり、部としての活動を許されたのだから、そう足蹴にも出来ないのだ。
ちなみに、校則を捩曲げた京の親父さんというのは、七川学園を理事長でもある。
もっと詳しくいえばこの七川学園は、京の祖父と俺の祖父が作り上げた学園なのだ。