七川学園裁判部!
「桐谷まや?」
「そう。この七川学園の中等部を卒業し、かの有名劇団に入りトップとして活躍した後、映画やテレビCMで活躍中の桐谷まやだ!」
「ふーん。そんな有名人が通ってたのか、ここ」
「そんな桐谷まやを審査員として迎える。さらに桐谷まやが事務所マネージャーと一緒に来るならば、こちらとしても最善策を尽くすのが礼儀だろう?」
「でも、芸能人とかくるんならそれこそ演劇部のやつが出た方が…。なんつーか、スカウト?されたりするんじゃねーの?」
「もちろん。うちの部員からも出てもらうが…」
その時だ。
ばたん!
また部室のドアが開いた。
「京さま!」
「京くん!」
そっくりな二人の声が響く。
「あー。お前がさっさと用件終わらせないから来ちまったじゃねぇか」
俺はため息をついた。