私の彼は子ウサギちゃん!?
「それで?さっきの大きなため息の原因は?
また、あの子ウサギちゃんが何かやっちゃった?
未衣子が遅刻だなんて珍しいじゃない??」
私の頭を撫でていた手を引っ込めて、隣の席に座りながら問いかけてくる。
「・・・うん。・・真白が転んじゃって・・・。」
ホントは、大島さんの視線の理由が気になって出ちゃったため息だったけど、私はウソをついた。
--・・・視線以外に何かあるわけじゃないもん。言わなくてもいいよね?心配かけたくないし・・・。
・・・それに、真樹が知っちゃったら、私のために大島さんを問い詰めちゃう!!
ダメダメ!!
可愛い大島さんに詰め寄るなんて!!--
「ふ~ん。それで、いつもの救急セットで治療してたんだ?」
「・・・うん。それから・・・神崎君にも会ったよ。」
「なるほどねぇ。からかわれてたら、更に時間を食っちゃって遅刻?」
「・・・よく、おわかりで・・・。」
私は苦笑いをしながら答えた。
このとおり、真樹は察しがいい。
--・・・でも、大島さんのことは大丈夫。言わなきゃばれないよね?--
この時、私はなぜか自信満々だった。