私の彼は子ウサギちゃん!?

「・・・・・・。」


渋々入った準備室にさっき見た女の子の姿はなかった。


廊下側のドアから出たのだろうか?



「さ、座って~。」


神崎君は、先ほどまで自分が座っていたパイプイスをポンポンと叩きながら私を促した。



「・・・お、お邪魔します・・・。」


恐る恐る示されたイスに座る。


--早く帰りたいよ~。・・・って、え!?--


私がイスに座ったのを確認した神崎君は、テーブルを挟んで向かい側に置いてあったイスを引きずりながらこちらへ近づいてくる。


そして、私の横に置いて・・・


座った・・・。



--ち、近い!近いです!!なんでわざわざそこに座るのですか!?--
< 44 / 69 >

この作品をシェア

pagetop