私の彼は子ウサギちゃん!?

右肩を掴まれて彼と向い合せにされ、顎も少し上向きに固定される。



--・・・な・・に??--


「ね、さっきの子の代わりにキスさせてよ。」



--・・・え!?・・・ほん・・き・・じゃない・・よね?・・からかってるだけ・・だよ・・ね??--


「本気だよ。シロとはいっつもしてるんでしょ?それと同じ。1回くらいいいよね??」


「!!」



--・・・や・・だ。・・同じじゃない・・よ・・。い・・や!!--



否定のために首を横に振って、両手で一生懸命に神崎君を押しのけようとするけど、びくともしない。


離れるどころか、彼は段々と顔を近づけてくる。



--いや!やだやだ!!怖いよ!!真白!真白!!!--



恐怖のあまり、目をギュッと閉じると、こらえきれなかった涙が頬を流れた。

< 47 / 69 >

この作品をシェア

pagetop