私の彼は子ウサギちゃん!?
声を掛けようとしたところで、私に気づいた真白から先に声を掛けられた。
「遅くなっちゃってごめんね。」
急いで駆け寄って謝罪の言葉を口にする。
「だいじょうぶだよ~。インコさんたちも、せんせいもぉ、あそんでくれたから~。ねっ!!」
真白はそう言って倉持先生を見る。
「花の植替えを手伝ってもらって僕も助かったよ。ほら、あっち。」
先生に示されたほうを見ると、昼休みに見かけたものとは違う植物たちがきれいに整理されて植えてある。
「どんな花が咲くんですか?」
花は好きだけど、植えられた植物たちに見覚えがなかった私は気になって質問してみた。
「ん~。それは咲いてからのお楽しみだよ。いろいろと想像するのも楽しいでしょ。」
「そうだよぉ、みぃちゃん。おたのしみ~。」
「真白は知ってるの?」
「うん。ぼく、あのおはなしってる~。」
--えぇ~、なんかズルイ!!--
ちょっと悔しくて、ふて腐れた表情を作ってみても、2人はニコッと笑うだけだった。