私の彼は子ウサギちゃん!?
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「さぁて、探しますか!!」


「・・・う、うん。」


商店街のとある雑貨屋さんにて・・・。


真樹のそんな声と共に私たちは店内を物色し始めた。



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結局・・・。


あれから真樹は、何事もなかったように席に戻ってきてケーキを食べ始めた。


店員さん・・・拓馬君との関係を尋ねていいのか、どうなのか、モジモジと挙動不審で落ち着かない私に真樹は一言、


”今はまだ・・・無理だけど、話せる時が来たら未衣子には聞いてほしい。”

そう言った。


”楽しい話じゃないわよ。”

なんて、少し茶化しながら・・・。


その表情が普段の真樹からは想像できないくらい、消えてしまいそうに儚げで、危うくて、私は思わずフォークを持ったままの彼女の手に自分の手を重ねて握りしめた。


そすると真樹は、

”やっぱり、未衣子は可愛いわね。”

なんて言いながら笑ってくれた。
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