私の彼は子ウサギちゃん!?

「もしも~し。俺の存在忘れてない??」


その声にハッと我に返る。


--・・・はい、忘れてました。助けてもらったのにごめんなさい!!
・・・いや・・でも、そもそもの原因は神崎君だよ・・ね?--


「はぁ・・・完全に忘れられてたっぽいね。
あぁ~、俺悲しいなぁ。」


--ため息をつきたいのは私です!!--


心の中では叫べても、口には出せない気弱な私は、せめてもの反撃として彼をキッと睨んでみた。


「ん?どうしたの??・・・ところでさ、もう8時50分だけど大丈夫??」


--・・・う・・な、流された・・・。私の勇気を振り絞った一撃が・・・。
そうだよね。私の攻撃なんて、所詮その程度だよ・・・。
・・・そっか、今は8時50分なんだぁ。・・8時5・・・えっ!?--
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