Bloody×Lovers
I cannot say helps.

『うわ、日暮きてんじゃん』

『マジキモいんですけどー、ちぇけばぁ、マジダウるんですけどー』

『つーかさ、さっさと消えろよってはなしー』

『冬休み見ずにすんでたのに・・・サイアクー』

『死、ね、ば、いいのに♪って?』

『歌ってんじゃん!!』

『でもリアルでそうじゃねぇ?』

『やべぇっ、マジウケル・・・ッ!!』

ごめんね、とつぶやいてみた。

きっと誰にも聞こえていない。

彼女たちは私を指差して笑っている。

ソレデイイ───

そう思うようになったのは、いつごろからだっただろうか?

何も感じない。

何も思わない。

何も痛まない。

何も傷付かない。

だって、何も持っていないのだから───

右から左への授業も終わり、帰る準備をしていたとき───

【みーおちゃん】

聞こえているようで聞こえていないような、彼女の声。

「あ・・・えっと」

死神の、彼女。

でも、名前、思い出せない・・・。

というか、聞いてない?

【帰ろ?】

私にふわりと微笑む死神。

『ねぇ、あれってさー』

『そうそう、アミだよ。木下アミ』

『なんで日暮なんかに?』

こっちが聞きたい。

心中で、そう思った。
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